読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ブナ日記

ブナの木が大好き!ブウブウ文句も言ってます、てなことで ブログではブナと名のってます。カメキチのつれです。これは 私的備忘録です。

福井病院①

配属は 整形外科病棟

新しい職場は いつだって 慣れるまでかなり時間がかかる 

緊張の数日後 事務長に呼び出された

???

「精神科の心理判定員の仕事をしてほしい」

はぁ~っ?

福祉大卒と言うだけで そんなことできるとも思えない

即答はできない

どんな仕事なんだろう?

町の書店で 本を買った

 

でも 仕事の内容がつかめない…

今その職に当たっているTさんは 有資格者らしい

急に辞めることになったから、との説明だったが

その人から 会いたいとの連絡があった

 

望むところと 会って、驚いた

Tさん 自ら辞めるつもりは 全く無くて

病院の方針に意見の相違があり

『そこに あなたが来て まさに私の仕事に取って代わろうとしているのだ』

と、言われたのだ

かくして、この病院の暗部に 否応なく引きずり込まれることになってしまった

 「お断りします」と 事務長に申し出た 

これがねぇ、後後まで しこりになっていく

 

福井総合病院は、福井市の北西部に位置する中核病院

現在は老健施設や特養施設、デイサービス、デイケア訪問看護、訪問リハ、各種ドック等の、入院から在宅までの一貫した医療体制とリハビリテーションの充実が売りの総合医療センターになっている。(理学療法士作業療法士言語聴覚士・看護師を育てる福井医療短期大学も併設している)

 

当時から 労災保険指定病院でもあり 

リハビリに力を入れていた

労災や交通事故による脊損の患者さんが 多いという一般の整形外科とは違う一面もあった 

体育館が併設され 車いすで運動する患者さんの姿がみられた

 

部長のM医師は 物柔らかな話し方で診療に当たられるDr

患者さんたちの信頼厚く 初めのごたごたはあったけれど、ここで頑張ってみたいと思った

脊損の患者さんの看護は 初めてで

すべてが勉強!で 奥が深く 

経験のない未熟者だなと 反省することばかりの日々だった

 

 

昼夜 2時間ごとの体位変換

褥瘡予防のためとはいえ される方もたまらないだろうなぁと思う

 

頸椎損傷の中道さん(60代)

傍らには 奥さんがいつも付き添っていた

4人部屋 ベッドと窓の狭い空間が二人の空間 

意思の疎通は 顔の表情で

目がね、いつも笑っていて にこやか

付き添いながら 端切れで手縫いの袋物を仕上げては 

周りの人に プレゼントする奥さん

 

動けない身体 これからのこと

いろんな不安があっただろうに 

周りの人をも巻き込んで 笑顔を見せていたご夫婦

後に 我がつれあいがケガし 付き添う側になった時

中道さん夫婦の姿を思い出し 自分を奮い立たせたものだ

 

脊損の患者さんは 損傷部位で違うが

感覚がない=痛みがない

と 簡単には言えないと 知った

幻肢痛のような 違和感は残る

 

下半身のマヒがあれば 排尿もままならず

自分の腹を拳固で叩き これでもか、と下腹部を圧迫し 

時間ごとに 尿を出す

それでも 残尿があり 膀胱炎になりやすい

膀胱洗浄も Nsの仕事になっていて ここで導尿などの手技は上達した

摘便も でっかいのが出たり 

どっさり出ると 患者さんとともに喜んだ 

全然、嫌じゃなかった

 

労災事故で下半身まひの新見さんのお尻は 10㎝以上の褥瘡が良くなったり、また大きくなったりを繰り返していた

車いすに長時間座ることもできず ストレッチャーで お尻の日向ぼっこへ…そんな時 こっそり煙草もやったりして

ダメですよ、と言うと お茶目に笑う

 

わたしが 落ち込んでいる時に声かけてくれたのも 新見さん

彼が 自分のことをポツリポツリ話してくれるようになったのは 

随分後になってから

若い頃 好き勝手して 家を出て 音信不通になる家族がいるとポツリ

連絡されないのですか?と聞くと

「こんな体になっちゃって…」と 寂しそう

新見さんとは 大津に転居後も数年は年賀状のやり取りをし、愛知県の施設に変わった数年後 返事が来なくなってしまった。気を使われたのか、体調のせいなのか…そのままになった

 

交通事故後下半身まひになった男性が転院して来た 

見舞いに来たお母さんは、福井日赤勤務時代お世話になった長嶋(Ns)さんで ビックリした

自慢の息子さんは 東大在学中

突然の事故による後遺症 

若い彼にとって そう簡単には受け入れられるものではない

携帯もネットもない時代  

患者さん同士で いろいろ情報がやりとりされていた

看護婦の言葉などより 同障害者の言葉

暗く落ち込んでいた彼も 新見さんたちの中で

ちょっと悪さもできるくらいに すこ~しづつ前向きになっていった

 

そんな患者さん達の中で 仕事に集中できるなら どんなにありがたかったか…

M医師とも 良い関係になってきて 仕事に慣れてきたころ

労働組合を作りたいから 参加してほしいと 同僚から誘われた

f:id:buunanome:20151214115811j:plain

 

広告を非表示にする